飲食店の集客方法|チェーン・多店舗で効く5つの手段と費用【2026年10月】
飲食店の集客方法に「一番効く1つ」はなく、チェーン・多店舗では、店舗数が増えても手間と費用が増えにくいSNSとGoogleマップが相対的に有利になります。3〜10店舗規模の飲食チェーンを経営する方、または本部で販促を担当している方に向けて、この記事では、チラシ・グルメサイト・Web広告・SNS(インスタ=Instagramなど)・Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)という5つの手段を、費用と効き方で比較します。そのうえで、店舗数別の費用の目安、口コミやLINEの使い方、各手段の注意点、外注・自動化の判断ポイントまでを、一次情報にもとづいて順に説明します。
飲食店の集客方法は結局どれが一番効くのか|結論を先に
結論を言うと、集客手段を「効果があるか・ないか」の一律の答えで決めることはできません。チラシ・グルメサイト・Web広告・SNS・Googleマップは、お金の出ていくタイミングも、効き始めるまでの時間も、施策をやめたときの影響も違うためです。
特にチェーン・多店舗の本部にとって大事なのは、「1店舗ならいくらか」だけでなく「店舗数が2倍・3倍になったとき、費用と手間も同じように2倍・3倍になるか」という視点です。この視点で比べると、チラシ・グルメサイト掲載・Web広告は店舗数に比例して手間と費用が増えやすいのに対し、SNSとGoogleマップ(MEO)は、本部の一括管理と素材の使い回しによって、店舗数が増えても手間が増えにくい性質を持っています。ただしSNSは、店舗ごとにアカウントを分けて運用を外注すると、費用が店舗数に比例します。この点は後の費用の章で数字を見ます。
飲食店の集客方法5つを費用と効き方で比較
5つの手段を、費用の出方(課金方式)と、店舗数が増えたときの手間という2つの軸で並べると、次のようになります。
手段 | 費用の出方 | 効き始めるまで | 施策を止めたら | 店舗が増えたときの手間 |
|---|---|---|---|---|
チラシ・ポスティング | 配布のたびに先払い(印刷部数・配布エリアで確定) | 配布直後から届くが、反応の計測は難しい | 配布をやめた時点で届かなくなる | 店舗ごとに部数・エリアを個別発注する必要があり、店舗数に比例して増える |
Web広告(検索・SNS広告) | クリックごとの入札課金(オークション型) | 出稿直後から表示される | 出稿を止めると露出もすぐ止まる | 店舗・エリアごとに運用・調整が必要で、店舗数に比例して増える |
グルメサイト掲載 | 掲載プランごとの契約(料金の形・金額はサイトとプランにより異なる) | 掲載開始後すぐ検索結果に出るが、上位表示は競合次第 | 契約終了・プラン変更で掲載自体が終わる | 店舗ごとに契約・プラン選定が必要で、店舗数に比例して増える |
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール/MEO) | 登録・運用は無料 | 口コミ・情報の蓄積に時間がかかる | 掲載自体は残るが、情報の更新が止まる | 登録・運用は無料のため店舗が増えても費用は増えない。10店舗以上なら一括で追加・オーナー確認・管理ができる |
SNS発信(インスタなど) | 社内の人件費、または外部委託費 | 継続して初めて効いてくる | 投稿を止めるとフォロワーとの接点が薄れる | 本部で制作した素材を各店舗のアカウントで使い回せば、制作の手間は店舗数に比例して増えにくい |
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飲食店の集客方法の費用の目安|チラシ・グルメサイト・LINE・SNS・Googleマップ
費用は、各社が公表している料金ページと、取引データを公表している調査を出どころに並べます。金額は公表時点のもので、条件によって変わります。税の扱いは出どころごとに異なり、分かる範囲で各行に書きました。
手段 | 公表されている費用の目安 | 出どころ |
|---|---|---|
チラシ・ポスティング(配布) | 1枚あたり平均約4.93円・中央値4.15円。配布方法別では、ローラー配布(軒並み)が3〜6円、セグメント配布(条件を絞る)が5〜10円。ほかに、A4カラーの印刷が1枚2〜4円前後、デザインが2万〜5万円 | PRONIアイミツの取引データ(2020年1月〜2025年10月) |
グルメサイト(食べログ)の掲載の強化 | 食べログPRの月額固定費(税抜):ライト1万円/ベーシック2.5万円/プレミアム5が5万円/プレミアム10が10万円 | 食べログ店舗会員向けページ |
グルメサイト(食べログ)のネット予約 | 固定費・導入費は0円。来店した予約人数に応じて、ディナー200円・ランチ100円(税抜) | 食べログ店舗会員向けページ |
LINE公式アカウント | 月額固定費:コミュニケーションプラン0円(無料メッセージ200通)/ライトプラン5,000円(5,000通)/スタンダードプラン15,000円(30,000通)(税別) | LINEヤフー for Business |
SNS運用代行(Instagram) | 公開されている料金の例では、投稿作業の代行が月5万円から、運用全般の支援が月10万円から、撮影込みの代行が月20万円から。投稿数や撮影の有無で料金が変わり、初期費用(例では0円〜10万円)や最低契約期間(例ではなし〜4か月)が月額とは別に決められていることが多い。見積で確認 | 運用代行会社の公式サイトの公開料金 |
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール) | 登録・運用は無料 | Googleビジネスプロフィール ヘルプ |
Web広告(Google広告) | 固定の掲載料はなく、クリック1回に支払ってもよい上限額(入札単価)を自分で決める。実際の支払いは、通常それより少なくなる | Google広告ヘルプ |
グルメサイトの掲載料は、食べログのように月額が公表されているサービスと、問い合わせで見積もるサービスがあります。契約前に、月額費用・契約期間・解約条件・送客手数料の発生条件を必ず確認してください。
店舗数が増えると、月の費用はどう変わるか|仮条件での計算
店舗数で費用の増え方が変わることを、上の表の公表値で計算します。次の条件は仮置きで、実際の金額は見積で確認してください。税抜の金額で、動画・写真の制作費やデザイン費は含みません。SNSの外注費は、上の表の運用代行の公開料金の例のうち下限(投稿作業の代行・月5万円)で置いています。初期費用と最低契約期間が月額とは別にかかることが多いため、実際の総額はこれより大きくなる場合があります。
項目(仮条件) | 計算 | 3店舗 | 5店舗 | 10店舗 |
|---|---|---|---|---|
食べログPR ベーシックを店舗ごとに契約して全店舗で使う | 25,000円×店舗数 | 75,000円 | 125,000円 | 250,000円 |
チラシを各店舗が月1回・1万枚配布(配布費のみ・中央値4.15円) | 41,500円×店舗数 | 124,500円 | 207,500円 | 415,000円 |
Googleビジネスプロフィール | 無料 | 0円 | 0円 | 0円 |
SNS:本部が1アカウントを運用し、投稿作業を外注(公開料金の例の下限) | 50,000円〜(店舗数に関係なく1アカウント分) | 50,000円〜 | 50,000円〜 | 50,000円〜 |
SNS:店舗ごとにアカウントを分け、それぞれ外注(公開料金の例の下限) | 50,000円〜×店舗数 | 150,000円〜 | 250,000円〜 | 500,000円〜 |
この計算から分かるのは次の3点です。①チラシとグルメサイトの掲載の強化は、店舗数にほぼ比例して増える。②Googleマップは店舗数が増えても掲載料はかからない。③SNSは、本部が1アカウントで運用し素材を使い回す設計なら費用は増えにくいが、店舗ごとにアカウントを分けて外注すると、チラシと同じように店舗数に比例する。店舗ごとの情報発信をどこまで分けるかは、費用だけでなく、本部がどこまで管理できるかで決める必要があります。
Web広告は、固定の掲載料がなく入札で変動するため、この計算には入れていません。Google広告ヘルプには、入札単価とは広告のクリック1回に対して最大でいくらまで支払ってもよいかを広告主が指定した金額であり、通常、実際の支払い額はこれより少ないと説明されています。予算の上限を決めたうえで、運用しながら調整する費用です。Google広告には、実店舗への来店を重視する小売店やレストランなどが、広告が来店にどれだけ貢献しているかを把握できる「来店コンバージョン」のトラッキングもあります(利用には条件があります)。
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多店舗の飲食店でSNS・Googleマップ集客が効く理由
店舗数が多いほどSNSとGoogleマップが有利になるのは、どちらも「本部が一度まとめて管理・制作すれば、店舗ごとの追加の手間が増えにくい」仕組みを公式に備えているためです。
Googleビジネスプロフィール ヘルプには、ビジネス拠点が10以上ある場合は、一括で追加・オーナー確認・管理できると明記されています。10店舗未満のうちは1店舗ずつオーナー確認を進めることになりますが、10店舗を超えると本部の担当者が複数店舗分をまとめて扱える仕組みが公式に用意されています。また、Googleビジネスプロフィールの登録・運用そのものについても、Google公式ヘルプで、Googleマップと検索での店舗の見え方を無料で管理できると書かれています。3〜9店舗の段階でも、店舗が増えるたびに掲載料が積み上がることはありません。
SNSについても、Metaビジネスヘルプセンターには、Instagramのプロアカウントを「ビジネスポートフォリオ」に追加して管理する手順が説明されています。会社としてアカウントを管理する入口が公式に用意されているため、担当者が替わってもアカウントが個人の持ち物になりにくい点が、多店舗の本部には重要です。
加えて、総務省が2026年6月26日に公表した調査では、全年代のInstagram利用率が54.8%、動画系のYouTube利用率が81.5%という結果が出ており、本部が一度撮影・制作した写真や動画を各店舗のアカウントで使い回せば、見てもらえる可能性のある人の数は十分に大きいと言えます。チラシやグルメサイト掲載のように「店舗ごとに個別発注・個別契約が必要」な手段とは、ここが根本的に違う点です。
AI検索で店が紹介されるために、特別な対策は必要か
AI検索(Googleの「AIによる概要」や「AIモード」)で店が紹介されるかを気にする担当者もいます。Google検索セントラルの公式ガイドは、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もないとしています。つまり、AI向けの特別な対策よりも、Googleマップの営業時間・メニュー・写真を店舗ごとに正しく保ち、店舗の公式情報を整えておく、という従来どおりの基本が土台になります。
飲食店の集客方法に欠かせない口コミ・LINE・予約の仕組み
口コミは、依頼の仕方と返信のルールを本部で決める
Googleビジネスプロフィール ヘルプの「クチコミを増やすためのヒント」には、クチコミの投稿は、Googleリンクへのアクセスや、QRコードのスキャンをお願いする形で依頼できると書かれています。一方で、クチコミの投稿・変更や、否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料または割引価格で商品やサービスを提供することは、虚偽のエンゲージメントと見なされ、固く禁じられているとも明記されています。「口コミを書いたらドリンク1杯サービス」は、各店舗が良かれと思ってやりがちですが、禁止されている行為です。本部のルールとして、店舗に周知しておく必要があります。
返信については、同じヘルプに、礼儀正しく丁寧な対応を心がけること、否定的なクチコミにも有益な回答を返すこと、すべてのクチコミに感謝を伝える必要はないこと、が書かれています。多店舗では、誰が返信するのか(店長か本部か)、否定的な口コミのときは誰に連絡するのかを、先に決めておくと対応が止まりません。
LINE公式アカウントは、友だち数×配信回数で月の通数が決まる
LINE公式アカウントは、無料のプランから始められます。LINEヤフー for Businessの料金ページによると、メッセージは「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を通数として数え、プランごとに無料で送れる通数が決まっています(コミュニケーションプラン200通、ライトプラン5,000通、スタンダードプラン30,000通)。たとえば、友だち1,000人に月4回配信すると4,000通で、ライトプランの範囲に収まります。友だちが2,000人になって月4回配信すると8,000通となり、スタンダードプランの範囲です。チェーン全体で配信する通数を、友だち数の見込みから先に計算しておくと、プランを選び間違えません。
予約は、自社のサイトやSNSから受ける導線を用意する
食べログのネット予約は、自社メディアに専用のリンクを設置することで、ネット予約を受け付けられ、その場合の従量料金は無料と案内されています。SNSやGoogleマップで見つけてくれたお客様が、そのまま予約に進める導線を、店舗ごとに用意しておくと、取りこぼしが減ります。
飲食店の集客方法が効く場面・効かない場面と、つまずく3つの原因
集客の前に決める3つ|客層・商圏・目的
どの集客方法を選ぶ前にも、①誰に来てほしいか(客層)、②どこから来てほしいか(商圏)、③何を増やしたいか(新規客・リピーター・予約・客単価)を決めておく必要があります。たとえば、ランチの新規客を増やしたい駅前の店舗と、夜の予約を増やしたい住宅街の店舗では、同じチェーンでも、効く手段の組み合わせが変わります。
SNSとGoogleマップが効く場面・効かない場面
SNSとGoogleマップが効きやすいのは、複数店舗で統一したブランドイメージを届けたい場面と、近くで検索した見込み客に店舗の情報を届けたい場面です。一方で、次のような場面では効果が出にくくなります。
- 店舗ごとに発信内容がバラバラで、チェーンとしての統一感がない場面
- Googleマップの営業時間・メニュー・写真が店舗ごとに更新されておらず、情報が古いままの場面
- 「とりあえず全店舗にアカウントを作る」ことが目的になり、継続して発信・返信する担当が決まっていない場面
逆に、チラシやグルメサイト掲載は、特定の商圏に絞って短期間で情報を届けたいときや、インターネットをあまり使わない客層にアプローチしたいときには、引き続き有効な選択肢です。5つの手段を「どちらが優れているか」ではなく、目的と店舗数に応じて組み合わせる視点が現実的です。
多店舗でSNS・Googleマップ集客がつまずく3つの原因
複数店舗でSNS・Googleマップを使っていても集客につながらない場合、原因の多くは次の3つのいずれかに当てはまります。
原因1:店舗ごとに運用がバラバラになっている。投稿の頻度やトーン、プロフィールの導線が店舗ごとに違うと、チェーンとしての世界観が伝わらず、どの店舗のアカウントも中途半端な印象になります。フォロワーが増えても来店・予約につながらない原因は、インスタ集客の効果でも詳しく取り上げていますが、導線の設計が店舗ごとに任されたままになっているケースが目立ちます。
原因2:本部の確認フローが決まっていない。誰が投稿内容を確認し、誰が最終的に公開を承認するのかが曖昧なまま店舗任せにすると、ブランドイメージに合わない投稿が出てしまったり、更新が止まったりします。
原因3:Googleマップの情報が店舗ごとに更新されていない。営業時間の変更や臨時休業、新メニューの写真などが一部の店舗だけ古いままだと、近くで検索した見込み客に誤った情報が届き、来店機会を逃すことにつながります。
企業(本部)が飲食店の集客方法を外注・自動化するときの判断ポイント
本部が集客を自社の担当者だけで続けるか、外部に一部を任せるかは、費用の安さだけでなく、店舗数が増えたときに運用が崩れないかまで含めて判断する必要があります。本部で確認しておきたいのは、次の3点です。
- 店舗ごとの投稿・Googleマップ更新を、誰が・どの頻度で確認する体制にするか(本部1人に集中させると、その人が不在のときに止まりやすくなります)
- 本部で撮影・制作した動画・写真を、店舗ごとにどこまで使い回せる設計にしておくか(すでにある動画素材から店舗紹介用のショート動画を作る方法は、切り抜き動画の作り方で手順を紹介しています)
- 外部に運用を任せた場合の費用と、本部の担当者が浮いた時間を新規出店や他の業務にどう振り向けられるか(前の章の計算のとおり、店舗ごとに外注すると店舗数に比例して費用が増えます)
店舗数が多いほど、本部が一括で確認・配信できる体制を先に決めておくことが、運用の崩れを防ぐ近道になります。
代表コメント(株式会社PEACE 古澤)
アカウント設計は、飲食に限らず大切です。誰に向けて、どんな価値を届けるか。価値だけでなく、見た人にどんな感情になってもらうか。ゴールもフォローだけではありません。特に飲食なら、保存してもらうことも大事です。そして、実際に現場のスタッフさんがお客様から言ってもらっていることに注目する。これが大切だと思っています。 まずは、現場のスタッフさんに「最近お客様に言われたこと」を聞いてみてください。そこからアカウント設計が始まります。
よくある質問(FAQ)
飲食店の集客は、結局チラシ・グルメサイトとSNS・Googleマップのどちらが効きますか?
一律の答えはありません。短期間で特定の商圏に届けたい場合はチラシ、インターネットで店舗を探す客層に届けたい場合はグルメサイト・SNS・Googleマップが向いています。ただし店舗数が増えるほど、SNSとGoogleマップは本部が一括で管理・素材を使い回せるため、相対的に手間と費用を抑えやすくなります。
店舗数が増えると、どの集客手段がより有利になりますか?
Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)は登録・運用が無料なので店舗が増えても掲載料は増えず、10店舗以上になれば一括での追加・オーナー確認・管理も公式に用意されています。SNSも本部で制作した素材を各店舗のアカウントで使い回せます。一方、チラシ・グルメサイト掲載・Web広告は店舗ごとに個別の発注・契約・運用が必要になるため、店舗数が増えるほど手間と費用が比例して増えやすくなります。
チラシやグルメサイトの費用の目安を教えてください。
チラシの配布は、PRONIアイミツの取引データ(2020年1月〜2025年10月)で、1枚あたり平均約4.93円・中央値4.15円です。1万枚を中央値で配ると、配布費だけで約41,500円になります。食べログPRは月額1万円〜10万円(税抜)が公表されています。ほかのグルメサイトは、見積で月額費用・契約期間・解約条件・手数料の発生条件を確認してください。
3店舗・5店舗・10店舗だと、集客の費用はどう変わりますか?
この記事の仮条件の計算では、食べログPRベーシックを全店舗で使うと月7.5万円・12.5万円・25万円、チラシを各店舗が月1万枚配ると配布費だけで月約12万円・21万円・42万円になり、店舗数に比例します。Googleマップは0円のままで、SNSは本部が1アカウントで運用すれば月5万円〜のまま、店舗ごとに外注すると月15万円〜・25万円〜・50万円〜と比例します(初期費用と最低契約期間は別)。
Googleマップの対策(MEO)は無料でできますか?
はい。Google公式ヘルプには、Googleビジネスプロフィールの登録と、マップ・検索でのビジネス情報の管理は無料でできると明記されています。ただし、口コミの件数や情報の充実度が検索結果での見え方に影響するため、無料で始められることと、すぐに効果が出ることは別の話だと理解しておく必要があります。
口コミを増やすために、お客様に割引やサービスを提供してもいいですか?
Googleは、クチコミの投稿・変更や否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料または割引価格で商品やサービスを提供することを、虚偽のエンゲージメントとして固く禁じています。QRコードやGoogleリンクで投稿をお願いすることは認められています。店舗が独自の特典を付けないよう、本部で周知してください。
LINE公式アカウントは店舗ごとに作るべきですか、本部で1つにするべきですか?
公式の料金は、友だち数×配信回数で決まる月の通数で変わります。店舗ごとに分けると、友だち数に応じた通数の見込みを店舗ごとに立てる必要があります。本部で1つにまとめる場合は、チェーン全体の友だち数×月の配信回数で通数を計算し、ライトプラン(5,000通)かスタンダードプラン(30,000通)かを選びます。どちらがよいかは、店舗の商圏がどれだけ違うかで決まります。
AI検索で店が紹介されるために、特別な対策は必要ですか?
Google検索セントラルの公式ガイドでは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件や、特別な最適化は必要ないとされています。Googleマップの営業時間・メニュー・写真を店舗ごとに正しく保つなど、基本を整えることが土台です。
実際に取り組む場合、本部としてどこから手をつければいいですか?
本部の担当者で全店舗の投稿を回せそうなら、まずSNS ENGINEで投稿づくりと予約をまとめて行い、作業時間を短くするのが近道です。店舗数が多く本部の手が回らない場合は、どこまでなら任せられるかを運用代行・運用支援の窓口で相談する方法もあります。チラシ・グルメサイトなど他の集客手段と比べて自社に合う組み合わせを決めかねている場合は、無料トライアルで実際の運用感を確かめてから判断する進め方もあります。
まとめ
- 飲食店の集客方法に「一律に一番効く1つ」はなく、チラシ・グルメサイト・Web広告・SNS・Googleマップは費用の出方と効き方の性質が異なる
- チラシ・グルメサイト掲載・Web広告は店舗ごとの個別発注・個別契約が必要で、店舗数に比例して手間と費用が増えやすい(食べログPRは月額1万円〜10万円(税抜)、チラシ配布は1枚あたり平均約4.93円が公表値)
- Googleマップ(MEO)は登録・運用が無料で、10店舗以上になれば一括での追加・管理も公式に用意されている
- SNSは本部が1アカウントで運用し、素材を使い回せば費用が増えにくい。店舗ごとにアカウントを分けて外注すると、店舗数に比例して増える
- 口コミは、依頼の仕方(QRコード・リンク)と返信のルールを本部で決める。割引と引き換えの依頼は禁止されている
- つまずく原因は、店舗ごとの運用バラバラ・本部の確認フロー不在・Googleマップ情報の未更新のいずれかに当てはまることが多い
- 外注・自動化は、費用の安さだけでなく、店舗数が増えたときに運用が崩れない体制かまで含めて判断する
まずは自社の店舗数と、現在チラシ・グルメサイト・SNS・Googleマップにそれぞれいくらかけているかを一覧にすることから始めてみてください。店舗数が増えたときにどの費用が比例して増えるかが見えると、次に手を入れるべき手段が自然と決まってきます。
更新日:2026年10月4日 一次情報確認日:2026年10月4日
運営:株式会社PEACE
出典(一次情報・確認日:2026年10月4日)
- Google ビジネスプロフィール ヘルプ「一括指定するビジネス情報の管理の概要」(2026年10月4日確認/ビジネス拠点が10以上ある場合、一括での追加・オーナー確認・管理ができると明記)
- Google ビジネスプロフィール ヘルプ「Google ビジネス プロフィールのスタートガイド」(2026年10月4日確認/Googleマップと検索での店舗の見え方を無料で管理できると記載)
- Google ビジネスプロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」(2026年10月4日確認/GoogleリンクやQRコードでクチコミを依頼できる。投稿・変更や否定的なクチコミの削除と引き換えに無料または割引の商品・サービスを提供することは固く禁止。返信のヒント)
- Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオにInstagramアカウントを追加する」(2026年10月4日確認/Instagramプロアカウントをビジネスポートフォリオに追加して管理する方法を説明(ページの概要で確認))
- 総務省「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表(2026年10月4日確認/令和8年6月26日公表。全年代の利用率はInstagram54.8%・YouTube81.5%)
- Google広告ヘルプ「Google 広告のオークションの仕組み」(2026年10月4日確認/入札単価はクリック1回に対して支払う上限額であり、実際の支払いは通常それより少ないと明記)
- Google 広告ヘルプ「来店コンバージョンについて」(2026年10月4日確認/レストランなど実店舗への来店を重視するビジネスが、広告の来店への貢献を把握できるトラッキングの案内)
- Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2026年10月4日確認/AIによる概要・AIモードに表示されるための追加の要件や特別な最適化は不要と記載)
- 食べログ 店舗会員向け「食べログPR」(2026年10月4日確認/月額固定費10,000円・25,000円・50,000円・100,000円(税抜))
- 食べログ 店舗会員向け「食べログネット予約」(2026年10月4日確認/固定費・導入費0円、ディナー200円・ランチ100円(予約人数に応じた料金・税抜)、自社メディアからの予約は従量料金無料)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(2026年10月4日確認/コミュニケーションプラン0円(200通)・ライトプラン5,000円(5,000通)・スタンダードプラン15,000円(30,000通)(税別)、通数の数え方)
- PRONIアイミツ「ポスティングの費用相場」(2026年10月4日確認/同社の取引データ(2020年1月〜2025年10月)で1枚あたり平均約4.93円・中央値4.15円、配布方法別・印刷・デザインの相場)
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