インスタ運用の費用はいくら?|3パターンで年間コスト比較【2026年10月】
社長や上司から「インスタ(Instagram)運用にいくらかかるのか、費用感を出して」と言われた中小企業のマーケ・広報担当者が最初に押さえておきたいのは、インスタ運用の費用は、アカウント自体は無料で、かかるのは①社内の人の時間(人件費)②制作・ツール代③外注費④広告費(任意)の4つに分かれ、運用代行に任せる場合は、公表されているプランで月5万円台から月100万円〜まで幅があり、依頼する範囲で金額が大きく変わるという点です。この記事では、自社運用の年間コストを時給換算で出す方法、運用代行の公表プランの月額・初期費用、見積の見方、自社運用・代行・ツール活用の3パターンを年間コストで比べた結果、発注前に社内で決めておきたいことの順に、一次情報にもとづいて整理します。
インスタ運用の費用はいくら?結論を先に
結論から言うと、インスタ運用には、掲載料や利用料のような固定の料金表はありません。自社でやるなら社内の人の時間、外部に任せるなら外注費、効率化したいならツール代、露出を増やしたいなら広告費という、性質の違う4種類の費用のどれをどれだけ使うかという設計の問題です。
目安の数字を先に並べると、次のようになります。自社運用の人件費相当は、月10〜30時間かけた場合で年間約27.8万〜83.3万円。運用代行は、公表されているプランで月額5万円(フィード月8回・初期費用10万円)から、撮影込みで月20万〜30万円まで。SNS全般の戦略設計から任せる公表プランでは、初期費用50万円〜・月額40万円〜100万円〜の例もあります。成果報酬型(成果に応じて払う方式)や1投稿あたりの単価、広告運用代行の手数料は、公開料金が確認できたものだけを後の章で表にしました。予約投稿・分析ツールは、月額1,980円〜29,800円の料金表示があります。それぞれの根拠と計算は、次の章から説明します。社内でまず整理すべきは、「インスタ運用費用」と一言でまとめて相場を探すのではなく、この4種類のうちどれが自社にとって重いのかを先に切り分けることです。
インスタ運用の費用の正体|アカウントは無料、かかるのは4つ
インスタのビジネスアカウント(プロアカウント)とは、個人用アカウントを切り替えて、広告の作成やフォロワー分析などの機能を使えるようにしたアカウントのことです。Metaビジネスヘルプセンターには、Instagramのどのタイプのプロアカウントが自分のビジネスに適しているかを確認したうえで、ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントに設定する手順が案内されています。インサイト(分析)については、Instagramインサイトを使うと、フォロワーの詳しい情報や、オーディエンスに響くコンテンツの改善方法を知ることができると説明されています。アプリ自体も、App Storeの掲載では価格が無料(アプリ内購入あり)と表示されています。アカウントを作ることや、基本の分析を見ることで、費用が発生する仕組みではありません。費用が発生するのは、次の4つを使ったときからです。
インスタ運用の費用とは、アカウントの利用料ではなく、運用を回すために投じる人・モノ・外部リソースのコストの総称です。整理すると次の4つになります。
①人件費(社内の人の時間):投稿の企画・撮影・編集・投稿作業・コメント対応などに、担当者が稼働する時間のコストです。給与として直接支払う額ではなく、「その時間を他の業務に使えていたはずの機会費用」として考える必要があります。
②制作・ツール代:撮影機材、画像編集・デザインツール、予約投稿やレポート作成を効率化する管理ツールなどの費用です。
③外注費:投稿の企画から撮影・編集・投稿作業までの一部または全部を、外部の制作会社や運用代行会社に依頼する費用です。
④広告費(任意):投稿を広告として配信し、より多くの人に届けるための費用です。やらない選択肢もあります。
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この4つのうち、自社でやる場合に一番見落とされやすいのが①の人件費です。次の章で、厚生労働省の統計をもとに、この人件費を具体的な金額に換算する方法を説明します。
インスタ運用の費用を社内で出す方法|時給換算で年間コストを計算する
自社運用の年間コストとは、担当者がインスタ運用に費やす月の作業時間を時給に換算し、12か月分を足し合わせた金額のことです。この時給換算の土台には、厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」の数字を使います。同調査によると、一般労働者(事業所規模5人以上)の所定内給与は340,634円(前年比2.5%増)、所定内労働時間は147.3時間(前年比1.0%減)となっています。この2つの数字を使うと、340,634円 ÷ 147.3時間 ≒ 約2,313円が、所定内給与だけで見た時給換算の目安になります。この数字は賞与や残業代を含まず、会社が別途負担する社会保険料などの法定福利費も含みません。実際の人件費はこれより重くなる前提で見てください。
この約2,313円を使い、仮に担当者が月に何時間をインスタ運用にかけるかで、年間の人件費相当がどう変わるかを計算したのが次の表です。
月の作業時間(仮) | 年間の人件費相当(概算) |
|---|---|
10時間 | 約27.8万円 |
20時間 | 約55.5万円 |
30時間 | 約83.3万円 |
月20時間というのは、週1本の投稿を企画から投稿作業まで一人でこなす場合のおおよその目安として置いた仮の数字です。実際は、投稿の本数や撮影の有無によって大きく変わるため、まず自社の担当者に「先月インスタに何時間使ったか」を聞くところから始めるのが現実的です。社内の作業時間そのものを減らしたい場合は、インスタ予約投稿のやり方で紹介している予約投稿の仕組みを使うと、毎回の投稿作業にかかる時間を圧縮できます。
インスタ運用代行の費用相場|公表プランの月額・初期費用・成果報酬・フリーランス・1投稿単価
インスタ運用代行の料金には、公的な統計はありません。ここでは、運用代行会社が自社の公式サイトで公表しているプランの料金を、社名を出さずに、依頼する範囲ごとの価格の幅で整理します。公開されている料金の例では、運用代行は月5万〜30万円、戦略設計から任せる支援では月40万円〜100万円〜で、初期費用・最低契約期間が月額とは別に決められていることが多くあります。いずれも2026年10月4日に公式サイトで確認した内容で、条件や価格は変わる場合があります。
公表されている料金表の中には、本数を超えた分(静止画の加工や動画の撮影)を1投稿ごとに別料金としているものや、使わなかった投稿分を翌月に繰り越せないとしているものもあります。月額が安く見えても、契約期間・初期費用・追加費用で総額は変わります。
料金体系と、依頼範囲ごとの月額の目安
公表されているプランの料金体系は、「月額固定で、投稿本数の段階(月5・10・15投稿や、月8・12回など)によって金額が決まる」形です。依頼する範囲ごとに、月額の目安を整理すると次のようになります。
依頼する範囲 | 月額の目安(公表プランから) | 初期費用・最低契約期間の例 |
|---|---|---|
助言・報告だけ(実作業は自社) | 3万〜7万円 | 初期費用0円(AIで企画・文案を支援するプランは5万円)・1か月から |
素材は自社で用意し、加工や投稿の支援を受ける | 7万〜10万円 | 初期費用0円・1か月から(月5〜15投稿) |
画像の制作と投稿作業を任せる(撮影は自社) | 5万〜11万円(原稿オプションの有無で変わる)/12万〜20万円 | 初期費用10万円・最低4か月の例(月8〜12回)/初期費用0円・1か月からの例 |
撮影から投稿まで任せる | 20万〜30万円 | 初期費用0円・1か月から(月5〜15投稿) |
運用全般の支援を受ける | 10万円〜 | 公式サイトに記載なし |
戦略設計から任せる(SNS全般の支援) | 月40万円〜100万円〜/月50万円〜 | 初期費用50万円〜・6か月以上の契約/記載を確認できなかった |
つまり、公表されているプランで見ると、投稿作業だけなら月5万円台から、撮影まで任せると月20万円以上、というのが目安です。社内の担当者の時間でまかなっているのは、どの範囲か。そのうち、何を外に出すと月いくらになるか。この2つを並べて比べるのが、費用の判断の基本です。
価格帯ごとの整理|公開料金で確認できたもの・できなかったもの
ここまでの月5万円台〜30万円台に加え、企業の担当者が稟議で聞かれやすい「30万円を超える場合」「成果報酬型」「フリーランス」「1投稿あたり」「広告運用の手数料」も、公式サイトに料金が出ているものだけを確認しました(2026年10月4日)。出ていない項目は「公開料金が確認できなかった」と書き、推測の数字は載せていません。
月額の価格帯 | 公式サイトの公表で確認できた例 | 確認できなかったもの |
|---|---|---|
月10万円まで | 助言・報告だけのプラン 月3万円〜・素材は自社で用意するプラン 月7万円〜/画像の制作と投稿作業のプラン 月5万円〜/成果報酬型 月額固定3万円+成果報酬 | 個人の出品者全体の平均や相場(公的な統計や公式の集計は見つからなかった) |
月10万〜30万円 | 撮影を除く加工・投稿のプラン 月12万〜20万円・撮影から投稿までのプラン 月20万〜30万円/画像の制作と投稿作業のプラン 最大で月13.5万円(原稿込み)/運用全般の支援 月10万円〜 | 運用全般の支援の範囲・初期費用(公式サイトに記載なし) |
月30万円を超える | 戦略設計から任せるプラン 月40万円〜/60万円〜/100万円〜(初期費用50万円〜)/運用代行 月50万円〜の例 | 上記以外の会社の公式の金額。金額を載せず個別見積としている会社もあり、その金額は確認できなかった |
月30万円を超える価格帯|戦略設計から任せる公表プラン
月30万円を超える公表プランは、投稿の制作だけでなく、コンセプト設計や運用マニュアルの作成、定例ミーティングまで含むものが中心です。公式サイトで金額が確認できた例を、社名を出さずに並べます。いずれもInstagramだけでなく、SNS全般の運用支援としての表示です。
プランの例 | 依頼範囲 | 月額 | 初期費用・契約期間 |
|---|---|---|---|
内製化を目指す支援 | 運用のやり方を社内にためて、将来は自社で運用したい企業向け | 40万円〜 | 初期費用50万円〜・6か月以上の契約 |
運用・分析・投稿企画を任せる支援 | 投稿の制作は社内で行い、運用・分析・投稿の企画を任せたい企業向け | 60万円〜 | 同上 |
戦略から制作・投稿まで任せる支援 | 戦略から制作・投稿までまとめて任せたい企業向け | 100万円〜 | 同上 |
運用代行(別の会社の例) | SNS運用の代行。公式サイトの記事で費用の目安として表示(部分的なサポートは都度見積もり) | 50万円〜 | 記載を確認できなかった |
上の表の月40万円〜の3つのプランの料金ページには、税別・税込の別は書かれていませんでした。この価格帯では、月額だけでなく、初期費用と6か月以上という契約期間を含めた総額で社内に説明する必要があります。たとえば月40万円のプランを6か月使うと、初期費用50万円と合わせて290万円〜になります(40万円×6か月+50万円)。
成果報酬型の料金|公表されている単価で試算する
成果報酬型は、フォロワーの増加数など、あらかじめ決めた成果に応じて費用が決まる方式です。公式サイトに単価が出ていた例では、月額の固定費用に、1フォロー増加あたりの成果報酬が加わる形です。
プラン | 成果報酬(1フォロー増加あたり) | 月額固定費用 | 契約期間 |
|---|---|---|---|
3か月のプラン | 150円〜 | 30,000円 | 3か月 |
6か月のプラン | 80円〜 | 30,000円 | 6か月 |
仮に、1か月でフォロワーが1,000人増えたとして計算します(仮の数字です)。6か月のプランなら、成果報酬が80円×1,000人=8万円、固定費用3万円と合わせて月11万円です。3か月のプランなら150円×1,000人=15万円に固定費用3万円を足して月18万円です。増えなかった月は、固定費用の3万円だけになります。
この例のよくある質問には、成果の指標と単価は打ち合わせのうえで決め、フォロー数のほかに自社サイトへの誘導や商品販売などの成果で決めることもできると書かれています。企業の担当者にとっては、フォロワー数だけを成果にすると、来店や問い合わせにつながらない人が増えても費用が増えてしまうため、何を成果と数えるかを契約前に決めることが費用の管理そのものになります。成果報酬型の相場として示せる、複数社を横並びにした公式の公表値は確認できませんでした。
1投稿あたりの単価に割り戻す
月額を月の投稿本数で割ると、1投稿あたりの単価で比べられます。公表プランから計算した結果が次の表です(本数は各プランの表示の上限で割っています。税別の表示のものは税別のままです)。
プラン | 月額 | 月の投稿数 | 1投稿あたり(概算) |
|---|---|---|---|
画像の制作と投稿作業 フィード月8回(原稿は自社) | 50,000円 | 8回 | 約6,250円 |
画像の制作と投稿作業 フィード月12回(原稿は自社) | 72,500円 | 12回 | 約6,040円 |
画像の制作と投稿作業 フィード月2回+リール月4本 | 64,500円 | 6本 | 約10,750円 |
撮影を除く加工・投稿(月5投稿まで) | 12万円 | 5投稿 | 24,000円 |
撮影から投稿まで(月5投稿まで) | 20万円 | 5投稿 | 40,000円 |
撮影から投稿まで(月15投稿まで) | 30万円 | 15投稿 | 20,000円 |
同じ「1投稿」でも、画像の制作と投稿作業だけの場合は約6,040円〜10,750円、企画から撮影まで含む場合は2万〜4万円と、含まれる作業が違います。また、月の本数が増えるほど1投稿あたりの単価が下がるプランもあります(撮影から投稿までのプランの例で、月5投稿で40,000円、月15投稿で20,000円)。見積を比べるときは、月額ではなく、1投稿に何の作業が入っているかをそろえて割り戻すのが確実です。
フリーランス・個人に頼む場合
フリーランスの料金は、公的な統計や複数の出品者を集計した公式の数字が見つからなかったため、この記事では金額を示しません。依頼するときは、1投稿に含まれる作業(企画・撮影・画像制作・投稿・返信)と、月の本数、修正回数、アカウントの権限の渡し方を書面で確かめてください。ログイン情報をどう預けるか(管理者の権限を付与するのか)、契約が終わったときにどう戻すのかも、先に決めておく必要があります。
広告運用の代行費用|広告費の何%が手数料か
広告の運用を任せる場合の費用は、広告費そのものとは別に、運用の手数料がかかります。公開されている料金の例では、運用手数料を広告費の20%とし、引き受ける広告費の下限を決めているものがあります。たとえば広告費が月30万円なら、手数料は6万円です。
広告費そのものは、広告主が予算を決めて出稿する仕組みで、Metaの公式ページで最低額の目安は確認できなかったため、この記事では金額を示しません。広告費を足す前に、まず投稿だけで届けたい層に届いているかをインサイトで確認します。
代行会社を選ぶ前に決めること|実績の見方とKPI
費用が妥当かどうかは、金額だけでなく、何を成果として見るかで決まります。次の3点を、依頼先に見積をもらう前に社内で決めておきます。
- 実績の見方:フォロワー数の実績だけでなく、自社と同じ目的(来店・応募・問い合わせ)の実績があるかを聞きます。自社と業種が近い実績があるかも確認します。
- KPI(成果の指標):フォロワー数、プロフィールへのアクセス数、予約・問い合わせの件数のうち、どれを成果と数えるかを契約前に書面で決めます。成果報酬型では、この定義がそのまま費用になります。
- 測る人とデータ:インサイトの数字を誰が報告するか、問い合わせフォームの「何で知りましたか」欄など、自社側の数字で誰が確かめるかを決めます。
インスタ運用代行の見積の見方|内訳の項目で比べる
見積書の内訳とは、運用代行会社が「何にどれだけ手間をかけているか」を項目ごとに分解したものです。総額の高い・安いだけで比べると、項目の中身が違う見積同士を比較することになり、判断を誤りやすくなります。確認したい項目は次のとおりです。
項目 | 内容 | 見積でここを確認する |
|---|---|---|
企画 | 投稿テーマ・構成案の作成 | 月に何本分の企画が含まれるか |
撮影 | 写真・動画素材の撮影 | 出張費・時間の有無、自社で用意する素材との切り分け |
編集 | テロップ・カット編集・デザイン | 修正は何回まで無料か |
投稿作業 | 予約投稿の設定・公開 | 投稿時間の指定ができるか |
分析・レポート | インサイトの集計・報告 | 月次か都度か、報告の頻度 |
コメント・DM対応 | 返信・問い合わせ一次対応 | 対応範囲が含まれるか、別料金か |
初期費用 | アカウント設計・テンプレート作成など | 金額と、含まれる内容(公表されているプランの例では0円〜10万円。戦略設計から任せるプランでは50万円〜) |
契約期間・追加費用 | 最低契約期間、本数を超えた分の単価 | 最低契約期間(公表されているプランの例では1か月から〜4か月。戦略設計から任せるプランでは6か月以上)、繰り越しの有無、超過分の単価 |
動画の撮影・編集を外部に依頼するかどうかを判断する材料として、具体的な制作の進め方はYouTubeショートの作り方でも手順を紹介しています。金額の目安は、事業者が公式に公表している料金から読み取り、この内訳表で依頼先ごとの見積を分解して比べるのが確実です。
インスタ運用の費用を年間で比べる|自社運用・代行・ツール活用の3パターン
ここまでの数字を使い、自社運用・代行への外注・ツール活用の3パターンを、年間の費用で並べます。自社運用の人件費相当は現金の支出ではありませんが、担当者の時間を使う費用として並べて見ます。
パターン | 計算 | 年間の費用の目安 |
|---|---|---|
自社運用(月10時間/20時間/30時間) | 約2,313円×月の時間×12か月 | 約27.8万円/約55.5万円/約83.3万円(人件費相当・追加の現金支出は少ない) |
運用代行:画像の制作と投稿作業(公表プランの例・フィード月8回) | 50,000円×12か月+初期費用100,000円 | 1年目 70万円(2年目以降は60万円) |
運用代行:運用全般の支援(公表プランの例) | 10万円×12か月 | 120万円〜 |
運用代行:撮影から投稿まで(公表プランの例・月5投稿まで) | 20万円×12か月 | 240万円 |
ツール活用(予約投稿・分析ツール。公表されている月額払いの例) | 1,980円/9,800円/29,800円×12か月 | 約2.4万円/約11.8万円/約35.8万円(作業時間は減るが、社内の人件費は残る) |
運用代行:戦略設計から任せる(公表プランの例・月40万円〜/60万円〜/100万円〜) | 月額×12か月+初期費用50万円〜(6か月以上の契約) | 1年目 530万円〜/770万円〜/1,250万円〜 |
運用代行:成果報酬型(公表プランの例・6か月プラン) | (3万円+80円×月のフォロワー増加数)×12か月 | 月に1,000人増えると仮定して約132万円(仮の数字。増えなければ固定費用の36万円のみ) |
ツールの料金は、国内の予約投稿・分析ツールの公式料金ページで公表されている月額払いの例(3つのプランで1,980円・9,800円・29,800円。年額払いは月換算でそれぞれ1,480円・4,980円・19,800円)を使いました。デザインツールでは、無料プランのほかに、有料プランを年間1万円台(1人あたり)で公表している例があります。料金は改定や年額・月額の違いで変わるため、契約前に公式ページで確認してください。いずれも、まず無料の範囲で足りるかを試してから判断するのが安全です。
次に、お金の出方・社内の手間・やめたときの影響の3つの軸で比べます。
パターン | お金の出方 | 社内の手間 | やめたらどうなるか |
|---|---|---|---|
自社運用 | 担当者の人件費のみ(追加の現金支出は少ない) | 企画・撮影・編集・投稿作業・確認までを社内で継続する必要がある | 担当者の判断ですぐ止められる |
代行への外注 | 月ごとの外注費が現金で出ていく(初期費用がかかる会社もある) | 発注・素材提供・確認の手間は残るが制作作業はかからない | 契約の最低期間・解約手続きと引き継ぎ期間が必要になる |
ツール活用(自社運用+効率化) | ツールの月額・年額費用 | 作業時間は減るが、企画・投稿作業は社内に残る | ツールの契約を止めれば費用も止まるが、従来の作業時間に戻る |
この表から分かるのは、「安いかどうか」だけでパターンを選ぶと、社内の手間や、やめた時の影響を見落とすということです。たとえば、月20時間の自社運用(年約55.5万円)と、画像の制作と投稿作業を任せる公表プランの例(フィード月8回・1年目70万円)は、年間の金額だけを見ると近い水準です。この場合、担当者の20時間を他の業務に使えるか、最低契約期間の4か月をどう考えるかが、判断の分かれ目になります。
インスタ運用の広告費とツール代の考え方
広告費とは、投稿を広告として配信し、フォロワー以外の人にも届けるために使う費用のことです。Metaビジネスヘルプセンターの「Metaの広告料金の請求のしくみ」のページは、Facebook・Messenger・Instagram・Meta Audience Networkの広告料金を請求するしくみについて、予算や請求スケジュール、広告料金に関する詳細も含めて説明するものです。広告は、決まった料金表から選ぶのではなく、広告主が予算を決めて出稿する形です。最低いくらから出せるかは、出稿の設定画面で確認できる条件によって変わるため、この記事では金額を示しません。運用を外部に任せる場合の手数料の例は、前の章(広告運用の代行費用)に載せています。広告はやらない選択肢もあるため、まずは①〜③の費用で運用の土台を作り、投稿だけでは届けたい層に十分届いていないと判断できた段階で、少額から試す進め方が無難です。
ツール代は、前の章の表のとおり、予約投稿・分析ツールなら月額数千円〜数万円、デザインツールなら無料〜年間1万円台が目安です。SNS ENGINEでできること・向いている会社・始め方は「SNS ENGINEとは」で詳しく解説しています。
複数のSNSにまとめて予約・分析したい企業の方へ:SNS ENGINEの資料(無料)・無料トライアルはこちら
インスタ運用の費用を抑えて始める|企業が発注前に決めること・やめる基準・外注の判断
外注や代行を検討する前に社内で決めておくべきことを決めずに進めると、見積を比べる基準が定まらず、何度も相見積もりを取り直すことになります。次の5つを先に決めておきます。
- 目的:フォロワーを増やしたいのか、問い合わせ・応募を増やしたいのか、採用候補者への会社理解を深めたいのかで、必要な投稿の種類が変わります
- 投稿頻度と媒体:週に何本、どの媒体(フィード・リール・ストーリーズ)に出すかで、企画・撮影・編集にかかる時間と費用が変わります
- 確認・承認の体制:投稿前に誰がチェックし、誰が公開の最終判断をするかを決めておかないと、担当者任せになって更新が止まりやすくなります
- 使ってよい素材・情報の範囲:社内の写真や数字をどこまで公開してよいかを事前に線引きしておきます
- やめる基準:何か月やって成果が出なければ見直すのか、あらかじめ期間と見る指標を決めておきます。公表プランでは最低契約期間が「なし(1か月から)」から「4か月」まであるため、見直しの時期は契約期間に合わせて決めます
費用を抑える3つの方法
費用を抑えるには、①外に出す範囲を「素材は自社・加工や投稿だけ外注」のように絞る(上の表では、撮影込みの月20万円〜と、投稿作業中心の月5万円台〜で4倍以上の差があります)、②予約投稿の仕組みで社内の作業時間を減らす、③最低契約期間の短い会社から試す、の3つが現実的です。
企業がインスタ運用を外注・自動化するときの判断ポイント
ここまで整理した費用の正体・見積の内訳・3パターンの年間比較をふまえ、外注や自動化に踏み切るかどうかは、担当者の時間がどれだけ他の本来業務を圧迫しているかで判断するのが実務的です。

月の作業時間を記録してみて、採用面接の調整や問い合わせ対応など、担当者が本来やるべき業務にしわ寄せが出ているなら、その時間を外注費やツール代に置き換える価値があります。逆に、月数時間の負担で収まっているなら、無理に外部へ出す必要はありません。何にどれだけ届いているかという効果の面も合わせて見たい場合は、インスタ集客の効果で、費用だけでなく成果の測り方も確認しておくと、投資判断の精度が上がります。
代表コメント(株式会社PEACE 古澤)
インスタ運用の費用を考えるときに大切にしてほしいのは、時間軸です。成果が出るのが遅くなると、うまくいっていたときと比べた差分が、結局は機会損失になります。社内でやるか外に頼むかも、コストだけでなく、この時間軸で考えてほしいと思います。 迷っている時間も、機会損失です。まずは一歩、動いてみてください。
よくある質問(FAQ)
インスタ運用の費用はいくらですか?
固定の料金表はありません。アカウント自体は無料で、費用は①社内の人件費②制作・ツール代③外注費④広告費(任意)の4つに分かれ、自社でどれをどれだけ使うかで総額が変わります。目安は、自社運用が年間約27.8万〜83.3万円(月10〜30時間)、運用代行が公表プランで月5万円台〜100万円〜です。戦略設計から任せるプランでは、初期費用50万円〜・月額40万円〜の公表例もあります。
インスタのアカウントやビジネス機能に料金はかかりますか?
アカウントを作ることや、プロアカウントへの切り替え、インサイトでの基本的な分析で、費用が発生する仕組みではありません。広告を出すかどうかは別の任意の判断です。
自社運用の場合、年間でどれくらいの費用になりますか?
厚生労働省の統計をもとにした時給換算(約2,313円)で計算すると、仮に月20時間かけた場合で年間約55.5万円が人件費相当の目安です。これは所定内給与のみの参考値で、社会保険料などの会社負担分は含みません。実際は自社の作業時間を記録して計算し直してください。
運用代行に頼むといくらかかりますか?
公式サイトで公表されているプランの例では、画像の制作と投稿作業を任せるプランが月5万円から、撮影から投稿まで任せるプランが月20万〜30万円、運用全般の支援が月10万円〜です。SNS全般の戦略設計から任せるプランでは月40万円〜100万円〜(初期費用50万円〜・6か月以上の契約)、月50万円〜とする例もあります。初期費用や最低契約期間が月額とは別に決められていることが多く、依頼する範囲で大きく変わるため、見積の内訳の項目で比べてください。
運用代行の初期費用や契約期間は、どうなっていますか?
公表されているプランの例では、初期費用が0円〜10万円、最低契約期間が「なし(1か月から)」〜4か月でした。戦略設計から任せるプランでは、初期費用50万円〜・6か月以上の契約という例もあります。会社によって大きく違うため、月額だけでなく、初期費用と最低契約期間を含めた総額で比べてください。
成果報酬型やフリーランスに頼むと、いくらかかりますか?
公式に単価が確認できた成果報酬型の例は、月額固定費用3万円に加え、1フォロー増加あたり80円〜(6か月プラン)または150円〜(3か月プラン)です。フリーランスは公開の集計が見つからず、金額を示せません。成果報酬型も、相場として示せる公式の集計は見つかりませんでした。
1投稿あたりの単価はいくらですか?
公表プランから割り戻すと、画像の制作と投稿作業が中心のプランで約6,040円〜10,750円、企画・撮影まで含むプランで20,000円〜40,000円でした。含まれる作業が違うため、同じ作業範囲にそろえて比べてください。
広告費は最低いくらから始められますか?
Metaの広告は、広告主が予算を決めて出稿する仕組みで、決まった料金表から選ぶものではありません。運用を任せる場合の手数料は、公開されている料金の例として広告費の20%があります。最低額は出稿の設定画面で確認できる条件によって変わるため、この記事では金額を示していません。まず投稿による運用を固めたうえで、少額から試すのが現実的です。
コストを抑えて小さく始めたいのですが、何から手をつければいいですか?
自社の状況によって、着手する場所は変わります。担当者の作業時間に余裕があるなら、SNS ENGINEのような予約投稿ツールを使い、まずは人件費の内側で投稿作業を効率化するところから始められます。担当者の時間がすでに他の業務を圧迫しているなら、無理に自社運用を続けず、この記事の見積の見方をもとに運用代行・運用支援へ相談してしまうほうが、結果的にコストを抑えられる場合があります。複数の媒体・やり方を試してから判断したいなら、無料トライアルでまず動かしてみる方法もあります。
まとめ
- インスタ運用の費用に固定の料金表はなく、アカウント自体は無料。費用の正体は①人件費②制作・ツール代③外注費④広告費(任意)の4つ
- 自社運用の年間コストは、厚生労働省の統計をもとにした時給換算(約2,313円)×月の作業時間×12か月で概算できる。仮に月20時間なら年間約55.5万円が目安
- 運用代行は、公式サイトの公表プランで月5万円台(フィード月8回・初期費用10万円・最低4か月)から、撮影込みで月20万〜30万円、戦略設計込みでは月40万円〜100万円〜(初期費用50万円〜)。初期費用と最低契約期間を含めた総額で比べる
- 成果報酬型(公表例は月額3万円+1フォロー80円〜)、1投稿あたりの単価は、公開料金が確認できた例だけを表にした。何を成果と数えるかを契約前に決める
- 自社運用・代行・ツール活用は、年間の費用だけでなく、お金の出方・社内の手間・やめたときの影響の3つで比べる
- 広告費は広告主が自分で予算を決める仕組み。まず投稿の土台を固めてから検討する
- 発注前に、目的・頻度・確認体制・素材の範囲・やめる基準を決めておくと、見積を同じ基準で比べられる
社長や上司に費用感を説明するなら、まず社内の担当者に「先月、投稿の企画から公開までに何時間使ったか」を聞くところが出発点になります。そこで出た時間数をこの記事の計算式に当てはめ、運用代行の公表プランの月額と並べれば、根拠のある年間コストの数字として報告できるはずです。
更新日:2026年10月4日 一次情報確認日:2026年10月4日
運営:株式会社PEACE
出典(一次情報・確認日:2026年10月4日)
- Metaビジネスヘルプセンター「Instagramプロアカウントを設定して、ビジネスツールやクリエイターツール、管理機能にアクセスする」(2026年10月4日確認/プロアカウントの種類の確認と、ビジネス・クリエイターアカウントの設定手順を案内(ページの概要で確認))
- Metaビジネスヘルプセンター「Instagramインサイトについて」(2026年10月4日確認/インサイトでフォロワーの詳しい情報やコンテンツの改善方法を知ることができると案内(ページの概要で確認))
- Metaビジネスヘルプセンター「Metaの広告料金の請求のしくみ」(2026年10月4日確認/広告料金を請求するしくみについて、予算や請求スケジュール、広告料金に関する詳細を説明(ページの概要で確認))
- App Store「Instagram」(2026年10月4日確認/価格:無料(アプリ内購入あり))
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年分結果確報」(2026年10月4日確認/令和8年2月25日公表、事業所規模5人以上。一般労働者の所定内給与340,634円[前年比2.5%増]、所定内労働時間147.3時間[前年比1.0%減])
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