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インスタ長尺動画が海外で試験開始|最長90分の新機能のメリットと企業の使い方

SNS ENGINE編集部執筆:SNS ENGINE編集部
インスタ長尺動画が海外で試験開始|最長90分の新機能のメリットと企業の使い方

「インスタで長尺動画を出すメリットはあるのか」と迷う企業のSNS担当者の方へ、海外で発表された新機能の中身と、企業の使い方を先にお伝えします。Instagramは2026年10月、最長90分の横長動画を出せる新機能(Features)を米国の一部のクリエイターで試し始めました。短尺の動画を優先してきたインスタが、最長90分の横長動画を本格的に扱い始めたということです。企業にとってのメリットは、リールで知った人に本編まで同じアプリで見てもらえること、TVの大きな画面でじっくり見てもらえること、1回の収録から短尺と長尺動画の両方を作れることの3つです。日本での提供時期はまだ公表されていないため、今のうちに長尺動画と切り抜きの組み合わせを用意しておくのが現実的な準備です。

この記事で分かること

答え

読む場所

新機能の中身

横長・最長90分。フィード、発見タブ、TVアプリで見られる

1つ目の見出し

日本で使えるか

2026年10月30日時点で、日本での提供時期は公表されていない

1つ目の見出し

なぜ今、長尺動画なのか

動画をTVで見る人が増え、インスタも見る人のいる場所に合わせた

2・3つ目の見出し

企業にとってのメリット

本編まで同じアプリで見てもらえる、TVでじっくり見てもらえる など

4つ目の見出し

どう使えばよいか

長尺動画を切り抜いて短尺で届け、本編へ誘導する

5つ目の見出し

日本語では、Yahoo!ニュースに掲載されたCNET Japanの記事(2026年10月27日配信)が新機能を伝えています。この記事では、海外の発表や報道をまとめて、日本の企業が知っておきたい点を整理します。

インスタの長尺動画の新機能とは?最長90分・横長・TV向けの中身

インスタの長尺動画の新機能とは、最長90分までの横長の動画を、インスタのフィードと発見タブ、TVアプリで見られるようにする仕組みです。2026年10月26日(米国時間)、Instagramの責任者のアダム・モッセーリ氏と、製品担当副社長のテッサ・ライオンズ氏が発表しました(The National、The Next Web)。

海外の報道を合わせると、中身は次のとおりです。

項目

中身(2026年10月30日時点の報道)

動画の形

横長。長さは最長90分

向いている内容

ポッドキャスト、お笑い、インタビュー、Vlog(日々の記録の動画)

どこに出るか

フィードと発見タブ。TVアプリでは新機能の動画が優先して出る

試している範囲

ブラジルで先に試し、今は米国の一部のクリエイター。米国では数万人規模まで広げる計画

日本での提供

時期は公表されていない

短尺との連携

一部のクリエイターは、本編へ誘導するリールを出せる

他のSNSへの投稿

インスタだけの動画にする決まりはなく、同じ動画を他のSNSにも出せる

収益化

今は主にブランドとの案件で得る形。成果に応じた報酬の小さな仕組みはあるが、短尺と長尺動画をまたぐ収益の分配の予定は今のところない

TVアプリ

Samsung、Fire TV、Google TVに対応。米国ではApple TVへの対応も進めている(報道により「近日」とも)。短い動画をつないだ連続もの(Series)もTVアプリで見られるようにしている

今後の予定

スマホをTVアプリのリモコンにする機能、スマホで止めた続きをTVで見る機能

今はないもの

アプリを閉じたまま音声だけ聞く再生(モッセーリ氏は、将来入る可能性はあるとしている)

向いている内容はThe Next WebとThe Publish Press、TVアプリの対応と連続もの(Series)はEngadget、本編へ誘導するリール・リモコンと続きをTVで見る機能(どちらも今後の予定)・音声だけの再生・収益の分配はThe Publish Press、他のSNSへの投稿・数万人規模の計画・Apple TVへの対応はMediaweekが伝えています。収益化について、Metaの広報は「長期的な収益化の形を示すにはまだ早い」と説明し、モッセーリ氏は今は主にブランドとの案件と、成果に応じた報酬の小さな仕組みで得る形だと話しています(TechCrunch、2026年10月26日)。

IGTVからリール、そして長尺動画へ:インスタの動画の歩み

インスタが長尺動画に取り組むのは初めてではありません。2018年に長尺動画向けのIGTVを始めましたが、2022年に終えています。その後は、2020年に始まったリールで短尺の縦型動画に力を入れてきました。リールの長さの上限も、2025年1月に90秒から3分へ伸びたばかりです(The Verge、2025年1月18日)。

2024年7月の時点では、モッセーリ氏は長尺動画を追わない考えを示していました。長尺動画を見ている間は友人の投稿を見る時間が減り、友人に動画を送る機会も減る、というのが理由です(TechCrunch、2024年7月10日)。

それから約2年で方針が変わりました。今回の発表では、モッセーリ氏は、動画を見る人がいる場所にインスタもいる必要がある、という趣旨を述べています(The Publish Press、Mediaweek)。ライオンズ氏も、社内のデータで長尺動画への関心が見えていて、TVで一緒に見る傾向がある、と説明しています(The National)。

なぜ今、短尺から長尺動画へ流れが変わるのか

大きな理由は、動画を見る場所がスマホからTVへ広がっていることです。米国の調査会社ニールセンの「The Gauge」によると、2026年8月の米国のTV視聴時間のうち、YouTubeが15.8%を占め、過去最高になりました。ストリーミング全体では49.6%です(Nielsen、2026年10月22日公開)。

2026年の月

TV視聴時間に占めるYouTubeの割合(米国)

出典

4月

13.4%

Nielsen(2026年6月25日公開)

7月

14.2%

TheWrap(2026年9月10日)

8月

15.8%(過去最高)

Nielsen(2026年10月22日公開)

TVの大きな画面で、家族や友人と一緒に見るなら、数十秒の縦型動画より、横長の長尺動画のほうが向いています。インスタの新機能が横長で、TVアプリを優先する作りになっているのは、この流れに合わせたものと読めます。

短尺の動画がなくなるわけではありません。短尺は「知ってもらう入口」、長尺動画は「じっくり見てもらう場所」と、役割が分かれていくと考えるのが自然です。インスタが本編へ誘導するリールを試しているのも、短尺と長尺動画を1つの流れとして見ている表れです。

企業がインスタで長尺動画を出す4つのメリット

PEACEの支援の現場では、長尺動画と切り抜きの組み合わせは、B2BでもB2Cでも、いろいろな業種で使えると考えています。セミナー、社長や社員へのインタビュー、商品の説明会、店舗の紹介など、話す場面がある会社なら素材になります。

新機能が日本に来たとき、企業にとってのメリットは次の4つです。

メリット

中身

気をつけること

本編まで同じアプリで見てもらえる

リールで知った人を、アプリを出ずに長尺動画へ案内できる

誘導のリールは今は一部のクリエイターだけ

TVでじっくり見てもらえる

大きな画面で、腰を据えて見てもらえる時間が増える

横長で撮る必要がある

1回の収録から短尺と長尺動画の両方を作れる

収録した長尺動画をそのまま出し、見どころを切り抜いて短尺にする

切り抜く作業の手間がかかる

フォロワー以外に届く入口が増える

フィードと発見タブに出るため、まだ知らない人の目にも触れる

どれだけ表示されるかは試験の結果しだい

特に企業に大きいのは、3つ目です。1回の収録で、長尺動画の本編と、何本もの切り抜きが作れれば、撮影の回数を増やさずに発信の量を増やせます。

一方で、日本ではまだ使えないこと、収益の形がまだ決まっていないことは押さえておいてください。収益を目的にするより、「知ってもらい、信頼してもらう」ための発信として考えるほうが合います。

長尺動画の弱みと、その補い方

長尺動画にも弱みがあります。いちばん大きいのは、途中で見るのをやめられやすいことです。最後まで見てもらえるとは限らないため、次の3つを意識すると補えます。

弱み

補い方

途中で見るのをやめられやすい

冒頭で「何の話か」「見ると何が分かるか」を伝える。目次や章立てを付ける

収録と編集に手間がかかる

1回の収録を長尺動画と切り抜きの両方に使い、手間あたりの発信の量を増やす

横長で撮る準備が要る

本編は横長で収録し、縦型の短尺は後から切り抜く順番にする

どこまで見られたかは、試験の結果や表示のされ方でも変わります。出したあとは、再生数だけでなく、どこで見るのをやめられたかを振り返り、冒頭や章立てを直していくのが現実的です。

長尺動画は切り抜いて本編へ誘導する:企業の担当者が組む流れ

PEACEの支援の現場では、切り抜きは、AIを使うかどうかに関わらず、基本的に長尺動画へ誘導したいものだと考えています。人が気になる話題を企画にすると、「この先を見てみたい」「この人の話を詳しく聞いてみたい」と、長尺動画を見たくなる流れが作れます。

長尺動画を切り抜いて短尺で知ってもらい、本編へ誘導する流れ

切り抜きの効果は2つあります。1つは認知の拡大です。同じ人や会社を何度も目にするほど好感を持ちやすくなる「単純接触効果」は、Zajonc(1968年)の実験で示され、Bornstein(1989年)が約20年分の研究をまとめて確かめています。ただし、Montoyaほか(2017年)の分析では、接する回数が増えすぎると効果は頭打ちになり、下がることもあると報告されています。同じ切り抜きを繰り返すより、話題を変えて何本も出すほうが合っています。

もう1つは長尺動画への誘導です。Loewenstein(1994年)は、知っていることと知りたいことの間に空白があると、人はそれを埋めたくなると整理しました。切り抜きで話の入口だけを見せると、続きを知りたい気持ちが本編へ向かいます。どちらも実験や研究のまとめで示された傾向で、SNSの切り抜きでいつも同じ効果が出ると保証するものではありません。

企業の担当者が組む流れは、次の5段です。

  1. セミナーやインタビューを、横長の長尺動画として収録する
  2. 長尺動画から見どころを切り抜き、縦型の短尺動画にする
  3. 字幕やテロップを確かめて直す
  4. インスタだけでなく、YouTubeショートやTikTokなどにも出す
  5. どの切り抜きから本編が見られたかを振り返り、次の企画に使う

切り抜きを人が手作業で切ると、2つ目の作業に時間がかかります。素材を最初から見て「どこを使うか」を決める時間が、素材の長さの分だけ必要になるためです。SNS ENGINEの公式サイトでは、素材1時間から切り抜き約10本を目安にしています(素材の内容で変わり、本数を保証するものではありません)。AIが出した候補で人が直すのは、社名や専門用語の字幕の違い、テロップのずれ、背景画像くらいです。

切り抜きの作り方の全体は切り抜き動画の作り方の記事、ツールの選び方はYouTube切り抜きツールの記事、縦型の短尺の作り方はYouTubeショートの作り方の記事で扱っています。

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日本で始まる前に企業が準備しておくこと

新機能は米国で試している段階で、日本でいつ使えるかは分かりません。インスタのリールは、2025年1月に最長3分まで出せるようになりました(The Verge)。ただ、長尺動画と切り抜きの組み合わせは、YouTubeでは今すぐ始められます。日本で新機能が始まったときに慌てないよう、次の3つを先に整えておくと動きやすくなります。

  • 長尺動画の素材をためる:セミナー、インタビュー、対談など、話す場面を横長で収録しておく
  • 切り抜きの型を決める:どんな話題を短尺にするか、本編へどう案内するかを決めておく
  • 振り返りの数字を決める:切り抜きの再生数だけでなく、本編がどれだけ見られたかを見る

よくある質問(FAQ)

インスタの長尺動画の新機能は、日本でいつ使えますか?

2026年10月30日時点で、日本での提供時期は公表されていません。今はブラジルでの試験を経て、米国の一部のクリエイターで試している段階で、数週間で対象を広げる予定と報じられています。

インスタの長尺動画で収益は得られますか?

今は主にブランドとの案件で収益を得る形で、成果に応じた報酬の小さな仕組みがあると報じられています。Metaの広報は、長期的な収益化の形を示すにはまだ早いと説明しています。企業は収益よりも、知ってもらい、信頼してもらうための発信として考えるほうが合います。

長尺動画を出すなら、縦型と横長のどちらで撮ればよいですか?

インスタの新機能は横長です。TVで見られることも考えると、本編は横長で収録し、そこから縦型の短尺を切り抜く順番が使いやすいです。

まとめ

  • インスタは2026年10月、最長90分の横長動画の新機能を米国の一部のクリエイターで試し始めた
  • フィード、発見タブ、TVアプリで見られ、本編へ誘導するリールも一部で試している
  • 背景には、動画をTVで見る人の増加がある。米国のTV視聴時間に占めるYouTubeの割合は2026年8月に15.8%
  • 企業のメリットは、本編まで同じアプリで見てもらえること、1回の収録で短尺と長尺動画の両方を作れること
  • 日本での提供時期は未公表。今のうちに長尺動画の素材と切り抜きの型を用意しておく

長尺動画をやる理由は、これからますます増えていきます。SNS ENGINEは、長尺動画からAIが自動で切り抜き、最大10媒体へ一括投稿、分析まで1画面で行えるツールです。つくる、とどける、ふりかえる。この流れを、1つの画面で回せます。

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更新日:2026年10月30日 一次情報確認日:2026年10月30日

運営:株式会社PEACE

出典(一次情報・確認日:2026年10月30日)

AUTHORこの記事を書いた人
SNS ENGINE編集部

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運営:株式会社PEACE(福岡)

SNS ENGINE編集部は、福岡の株式会社PEACEが運営するSNSマーケティングの編集チームです。PEACEは2021年の創業以来、SNS運用代行・TikTok運用・ショート動画制作・MEO対策・Webマーケティングから採用支援まで、企業の集客と採用を支援しており、SNS運用ツール「SNS ENGINE」を企画・提供しています。

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